「秋のヘッドフォン祭 2012」のレポ続きです。
↑短くてカッコいい呼び方ないですかね??、、ポタフェスみたいな、、
MH audioでは、デスクトップオーディオにも力を入れており、毎回、熱心に試聴してくださる方がいらっしゃいます
聴かれた方は、少なからずその音の良さ、音楽的な再現性に驚かれるようです。
世間では、PCオーディオなる言葉が良く使われますが、なんとなく違和感があります。
iPodが出てきて音楽の聴き方に革命がおこりましたが、だからといってPC(パソコン)ってのはなんかこう情緒が無いような、、
MacとPostscriptで印刷に革命を起こしたDTP、MIDI楽器とMTRで音楽製作のあり方を変えたDTMに習って
DTA(デスクトップオーディオ)と呼ぶのがいいですね。
「デスクトップ」という言葉には、箱庭宇宙的なロマンがありますし、機材に振り回されることなく自分が主である、、
という従来のオーディオの呪縛からの解放があるとおもいます。
呼び方はさておき、、
せっかくデスクトップにするなら、スピーカーは是非ともフルレンジにしたいです。
フルレンジは簡単に見えるので、商売向きではありません。
(つまり、ウンチクを語りにくいし、値段を高くできない、爆)
だから、市販品で、ほんとに良いフルレンジを探そうと思うと意外と見つかりません。
小型スピーカーというと、安価なPC用か、大型スピーカーをただ小さくしただけの小型のメリットを活かしてないものを多くみかけます。
また、小型でも低音を出す為にパッシブラジエーターや、イコライジングで低音を増強しているものも見かけますが
音楽性を損なってまで低音を強調した音にはどうしても違和感を感じます。
そんなことを考えて造っていたらいつのまにか2つのシリーズになりました。
WAON(和音)と呼んでいるCDサイズの木のエンクロージャーのものと
より小型の陶器/磁器製のエンクロージャーをつかった、Shigaraki(信楽)、Yachimun(やちむん)、Hakuji(白磁)と呼んでいるものです。
この2シリーズは、小型なのに信じられないくらい良い音、音楽的な音がします。
実は、両方とも小型ならではの工夫がありますが、アプローチが全く違っています。
これについてはいずれまたお話したいとおもいます。
スピーカーが小型なら、アンプも超小型でいきたいです。
左の2台が、超小型オーディオアンプ DA-1
右端のが、それにヘッドホン出力が付いた DA-1hです。
ACアダプターが付属してますが、右端においてある電池でも10時間以上、普通に音楽聴けてしまいます。
せっかくなので、プレーヤーも超小型で、、iPod nano(5th ジェネレーション)です。
このiPodのライン出力は、意外と良い音です。
一番左の青いDA-1は、今回試作したバンパーをつけていて、上から見るとこんな感じです。
革命的な進化、というと大げさですが、、
電気自動車もここ10年で確実に価値観の変革を起こすであろう技術、製品です。
ヘッドフォン祭の会場のの近くにある、米国のベンチャー「テスラモータース」の青山ショールーム
現在予約生産準備中の「モデルS」のシャーシーが展示してありました。
床下にPanasonicのリチウムイオン電池を搭載し、7人乗り、最大480km巡航、0-100k加速 5.7秒、という高性能です。
電気&モーターであることは、効率的であるだけでなく、劇的な加速力、静粛性、制御性など
従来のガソリンエンジン車を完全に過去のものにするだけの革新があります。
デジタルアンプが、高効率なのに、トルクがある(ダンピングファクターが高い)為に
その軽薄短小な見た目のイメージと全く逆に、どんなスピーカーでも強力にドライブでき、想像以上の高音質であるのと、ちょっと似ています。
大きく重いほど音が良い、、という時代はそろそろ変わろうとしています。
勿論、私個人は、オイルの臭いのするガソリン車は大好きですし、大きくメカメカしたヴィンテージのオーディオ機器も大好きです。
趣味ですからね。