プリンスの訃報に接し、かなりショックです。
私のアイドルである殿下は、常にレジェンドであり、同時に、最先端でありつづける存在だったので、、本当に信じられません。
今年になって、デビッドボウイ、モーリスホワイトと、アイドルたちの訃報に接する度に、せめてblogで追悼を、とおもっていたのですが、、忙しさにかまけていたら、何とプリンス殿下が逝ってしまうなんて、、悲しすぎます。
それにしても、プリンス!「王子」ですよ! 芸名かとおもいきや、本名がPrince Rogers Nelsonなので正真正銘のプリンス!、しかも、一時期、プリンスを辞めて『The Artist Formerly Known As Prince』(かつてプリンスと呼ばれたアーティスト)と自らを名乗っていたのですから、ファンでなければただの自意識過剰アーティストと誤解されてます(笑)
↓The Music of Prince | Kurt Loder | MTV News
1999年のMTVの番組、プリンスのキャリアが解り易く紹介されています
プリンスの昔からのファンは、彼の全て、、たとえば、ユニークな衣装、変なカタチのギター、ど派手で恥ずかしいステージ、エロいPV、時にやり過ぎな楽曲、キモイCDジャケット、変な記号の歌詞、お茶目が言動、そしてなにより素晴らしく斬新でカッコイイ音楽、それら全てが、殿下の音楽に対する愛と確信から創造されている事を知っています。
↓Prince 'Cream'
プリンスらしいPVのひとつ、、ファンでなければキモくて見てられない(笑)ので飛ばしてくださいね
(本当は、Kiss とか、Black SweatのPVが最高なんですが、Youtubeにないので、、)
とってもポップでありながら、ただのポップスでは語れない彼の音楽は、独特の音色、リズム、フレーズ、それらを完璧に表現する楽器や歌のスーパーテクニック、そして完璧にコントロールされたステージ、と徹底的にやりきるからでしょう。
また、それらが嫌みではなく成立するのは「プリンス」という世界観と、彼の不思議な品の良さ(ファンの人には解るよね)があるからだと思います。
↓Prince MTV Unplugged - The Art of Musicology
こちら、上のPVと同じ曲から始まるMTVのアンプラグド、、いいですねー
プリンス殿下の訃報に接して、マドンナは「彼は世界を変えた、本物の先駆者だった」といい、オバマ大統領は「『強靭な精神はルールを超える』とかつてプリンスは語っていた。そして彼の精神は誰よりも強く、勇敢で、独創的だった」とコメントしています。
プリンスは「ポップ」という、ともすると俗になりがちな音楽を、彼の自由な想像力と、徹底した演奏、構成力ををもって常に再定義しつづけ、音楽のマジックを人々に示し続けた人だとおもいます。だから、プリンスは本当の音楽ファンやアーティストたちから尊敬されるのでしょう。
↓Prince, Tom Petty, Steve Winwood, Jeff Lynne and others -- "While My Guitar Gently Weeps"
ジョージハリスンのトリビュートで、トム・ペティ、ジェフ・リン、スティーヴ・ウィンウッド、とロックレジェンドとともに、プリンスのギリギリやり過ぎのギターが最高!
プリンスは、米音楽誌ローリング・ストーンが2007年に行ったアンケート、「史上最も過小評価されているギタリスト」の第1位に選ばれたのだとか、、随所にジミヘンっぽいフレーズや仕草が入るのがなんとも可愛いです。
ギターの腕もそうですが、彼がその実力ほど一般的に評価されない理由の一つに「先見的過ぎる」というのがあると思います。昨年世界中で最も売れたと言われる、マーク・ロンソンの「Uptown Funk」、これ、20年以上前にプリンスがやってたのの焼き直しだろう!と私は一聴して思っちゃいました。
↑最近では、CDのジャケット写真の殿下の顔の額に、第三の目(丸グラサン)が出ているのが、妙にツボで!とおもっていたら、次のジャケットも、それのイラスト版だったり、、とか、もういい加減にしてくれw、と言いたくなるくらい殿下の世界観健在でした。
↑「1999」とか昔のはレコードがどっかにあったはず、と、とりあえず手元にあったプリンス殿下のCDを並べて、、すこし聴き直してみようかと思います。
プリンスは著作権に関して厳密な立場をとっていたので、良い動画、あるいは、非常に完成度の高いPVがYoutubeに載ってない、もしくは、削除されてしまうので、見たい方にはちょっと残念ですが、、いくつか
↓Prince's First Television Interview in 1985 | MTV News
1985年、MTVのインタビュー、、背景の若者風情が時代だけど、プリンスは基本プリンスだ
↓Prince Performs “Purple Rain” During Downpour | Super Bowl XLI Halftime Show | NFL
2007年、スーパーボウル、ハーフタイムショーでのプリンス
(画面の Wach on Youtube をクリックすると見られます)
↓ Michael Jackson, Prince & James Brown
こちら1983年の貴重な映像、、なんと、ファンクの帝王JB(ジェームスブラウン)のステージに、あのマイケル(マイケル・ジャクソン)と、我がプリンス殿下が、飛び入り。
マイケルの歌も凄いけど、プリンスの絶妙パフォーマンス、JBのステージでやってしまう度胸にアッパレです。去り際に頭を垂れてお辞儀する殿下の姿がなんか武闘家をおもわせます。
今頃、天国でJBたちとファンクなパーティを開いているのでしょうかw
最後に、、
プリンスが監督&主演の映画「Under the Cherry Moon」、この映画も見方によってはキモイのですが、、なかなかプリンスらしくて好きだったりします。
この中で使われているプリンスの楽曲はいずれも素晴らしいのですが、映画の最後のシーンで、プリンス怨じる主役が死んでしまって、友人が彼を想うシーンで流れる曲「Sometimes it snows in April 」、4月という季節の清々しさとともに人生の憂いを感じてしまう素晴らしい曲ですが、まさかプリンス本人が4月に亡くなってしまうとは悲しいです。
ファンが投稿したプリンス写真集にのせて
↓R.I.P. Prince - Sometimes It Snows In April
真の芸術はそれに触れた人の心の中で生き続けます。
天才、奇才、真のアーティスト「プリンス」。永遠のアイドルとしてずっと心の友であり続けることでしょう。