少し前に、「パイプオルガンの組立実演&演奏会」というちょっと変わったイベントに行きました。 場所は、松本市の「ザ・ハーモニーホール」 正式には、The Harmony Hall(松本市音楽文化ホール)といいます。 信州松本市には、音楽ライブ/コンサートができるホールがいくつかありますが、このハーモニーホール、音が良いんです、ホント。 ザ・ハーモニーホールには、正面に立派なパイプオルガンがあります、、 今回は、オルガン・ビルダーの「マテュー・ガルニエ(Matthieu GAUNIER)氏」が来て、小さなパイプオルガンを目の前で組み立ててくれる!!というものでした。 マテューさんはフランス人ですが日本に来て15年余、日本中の150台以上のオルガンの製作やメンテナンス、藝術大学での講義や、今回のようなワークショップを開催したりと、凄い人らしいのですが、流暢な日本語で楽しくお話&実演をしてくれました。
たった1時間程で、小さな(と言っても立派なコピーマシンくらいの大きさの)パイプオルガンを組立終えて、、みんな近くでみてねー、とマシューさん 観客のみんながステージに上がって、マジマジと見ています。 写真もOKとの事でしたので撮らせていただきました。 バッハの時代、まだピアノが無くチェンバロ系の楽器しかなかったろうから、教会で大勢の人に聴こえる大きな音を出す楽器として、パイプオルガンが使われたのだろう(と根拠のない想像です) でもって、その巨大なイメージのあるパイプオルガンに今でいう「モバイル」タイプがあったとは、なんというか目からウロコでした。
パイプオルガンは、楽器でありながら、今でいうPA装置だったのかなー、と、そして、究極のPA装置はやはり教会の建物そのもの、という事になるのだろう。 音楽もですが、司教様の声を通すにも「建物の音の良さ」が重要だったのだとおもいます。 オルガンの組立実演の後で、パイプオルガンの演奏がありました。 小さいパイプオルガンの演奏は、ザ・ハーモニーホールのオルガン奏者である「原田靖子さん」 ハーモニーホールの正面壁の大きなパイプオルガンの演奏は、オルガン奏者の「岡本桃子さん」
それぞれのソロと、大小2台のオルガンを使った連弾、競演も聴かせてくれました。曲は、、 モーツァルト:自動オルガンのための幻想曲 ヘ短調 KV.594 オリヴァレス:2台オルガンのための第8旋法のヴェルソ バッハ:「フーガの技法」より 「チャラリー鼻から牛乳ー」で有名なw、バッハのトッカータとフーガニ短調も、、 オーディオマニアの人がイメージしがちな「腹に響くような」、、というより、むしろ優しく包まれる感じ。本当の音の良さっていうのは、以外とさりげなく滋味に溢れているのだなあ、と思いました。 貴重な体験&演奏会でした。 この、「音の良いホール=松本、ザ・ハーモニーホール」の話題は、もう一つありますので、また今度紹介します。 当日のプログラムアナウンス ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 第1部:大公開!オルガンのひみつ「小型オルガンの公開組み立て&おはなし」 ◎オルガン・ビルダー:マテュー・ガルニエ ◎オルガニスト/ナビゲーター:原田靖子 第2部:2台オルガンの競演「小型オルガン&大オルガンのコンサート」~ソロ・連弾・大小2台の競演~ ◎ゲスト・オルガニスト:岡本桃子 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ↓オルガン・ビルダーがやってくる!大公開!オルガンのひみつ &2台オルガンの競演 http://www.harmonyhall.jp/?page_id=7#organ2 ↓ザ・ハーモニーホール(松本市音楽文化ホール) http://www.harmonyhall.jp ↓関連記事「ソフィソナントオーディオさんのブログ」から http://sophisonant.com/_blog/2015/02/オルガン・ビルダーがやってきた!/ ↓マチューさんの工房の主「マルク・ガルニエさん」のインタビュー http://franc-parler.jp/spip.php?article458 ↓MH audio http://mh-audio.com ↓MH audioのFacebook by アコースティックフィールド https://ja-jp.facebook.com/MHaudio ↓MH audioのTwitter https://twitter.com/mh_audio ↓アコースティックフィールドのFacebookページ https://ja-jp.facebook.com/AcousticField ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー